運動会を欠席した娘の気持ちと、親ができること

子ども

先日、小学校の運動会がありました。我が家の次女は、当日運動会を欠席しました。

前々から「運動会には出たくない」と話していた次女。

親としては「せっかくの機会なのに」「みんなと楽しんでほしい」という気持ちもありましたが、最終的に彼女の気持ちを尊重することにしました。

運動会に出たくない、娘の理由

「どうして運動会に出たくないの?」と尋ねると、次女からはいくつかの理由が出てきました。

  • 走るのが嫌い: 徒競走などで注目されるのが苦手なようです。
  • たくさんの人に見られるのが嫌: 保護者の方々など、多くの視線を感じるのがプレッシャーになるようでした。
  • 人が多い場所が苦手: 人混みが苦手で、ざわざわした雰囲気に圧倒されてしまう、と。

他にも、もしかしたら言葉にできない複雑な気持ちがあったのかもしれません。

集団行動が苦手、失敗したくない、完璧にできないと嫌だ、といった感情も少なからず影響しているように感じました。

支援級の見学スペースも提案されたけれど

実は、学校の先生からは、支援級の児童向けに用意された見学スペースでの参加もご提案いただいていました。

そこであれば、競技への参加はせず、人の少ない場所で運動会の雰囲気を見学するだけでも良いとのことでした。

しかし、次女はその提案に対しても、「それも嫌だ」とはっきりと断りました。

ただ見ているだけでも、その場にいること自体が、彼女にとっては大きな負担だったのだと改めて感じました。

多くの人が集まる「運動会」という空間そのものに、強い苦手意識があったのです。

「運動会に出たくない」その一言の意味

次女
次女

運動会、行きたくないな…休もうかな

去年の運動会も、なんとか参加できたけど、
あの独特の空気や声援の大きさが、彼女にはとても負担だったようです。

私は、「そっか、わかった」と返しました。

親としては「できれば出てほしい」気持ちも、正直あります。

特に、初めてのことに不安が強い傾向にあるためいろんな経験をさせたいと思っているので、少し見学するだけでも参加してほしいという気持ちでいました。

私

本当に休むの?どうにかならないかな?

直前まで、なんとか参加しやすいきっかけが何かないか探したりもしました。

しかし、嫌だと感じたことを正直に言える。それは、とても大切で立派なことです。

自分に嘘をつかずに正直な気持ちを伝えてくれたことが、ありがたいなと感じました。

「出ない」と決めることも、勇気のいる選択。
今の娘には、その選択を安心して口にできる環境をつくってあげたいと思っています。

自分のペースで歩く子どもを信じて見守る

毎日学校に行けなくても、行事に出られなくても、うちの娘は娘なりのペースで少しずつ成長しています。

焦らず、比べず、「今できること」を一緒に大事にしていこう。
そう思えるようになったのは、娘が“自分のままでがんばる姿”を見せてくれたからです。

もし今、同じように悩んでいるママがいたら、「子どものペースで大丈夫だよ」って、そっと伝えたい。

完璧じゃなくてもいい。遠回りに見えても、着実に前に進んでいます。

運動会を欠席させる判断は正しかったのか?

正直なところ、運動会を欠席させるという判断が正しかったのか、親として少し迷いはありました。

「無理にでも行かせるべきだったのでは?」「周りの子たちはみんな出ているのに」という声も聞こえてきそうでした。

しかし、娘の「行きたくない」という強い気持ちを無視して、無理やり参加させたとして、果たして彼女にとって良い経験になったでしょうか。

おそらく、ずっと緊張して辛い一日になり、運動会自体が嫌な思い出になってしまったかもしれません。

私たち親が一番大切にしたかったのは、娘の気持ちを尊重することです。
そして、「学校に行きたくない」「やりたくない」という気持ちを安心して話せる場所であること。

無理強いするのではなく、娘が「今の自分」を受け入れてもらえる安心感を与えることだと考えました。

運動会を欠席した娘と、親がしたこと

運動会当日、次女は家でいつも通り過ごしました。
好きな本を読んだり、絵を描いたり、お気に入りのアニメを見たり、トランプや好きなボードゲームをしたり。

学校で運動会に参加している友達を羨む様子もなく、むしろホッとしたような表情に見えました。

私たちは、無理に運動会の話はしませんでした。ただ、いつも通り、彼女が落ち着いて過ごせる環境を整えました。

この経験を通じて、改めて感じたのは、子どもの「やりたくない」という気持ちにも寄り添う大切さです。

もちろん、何でもかんでも許すわけではありません。

子どもの心の声に耳を傾け、無理強いしないことで、子どもは「自分は受け入れられている」と感じ、自己肯定感を育むことができるのだと思います。

まとめ:子どもの心を一番に

運動会という一大イベントを欠席するという選択は、親にとっても簡単なことではありませんでした。

特に、支援級向けの見学スペースという配慮があったにも関わらず、それさえも拒否した娘の強い意志に、改めて彼女の感じている負担の大きさを知ることができました。

この経験は私たち家族にとって、子どもの気持ちを深く理解し、尊重することの重要性を再認識する機会となりました。

もし、あなたのお子さんも運動会やその他の学校行事、習い事などで「行きたくない」「やりたくない」と話しているなら、その子の心に寄り添ってみてください。

その理由をじっくり聞き、無理強いせず、一緒に最適な方法を考えることが、子どもが前進する力につながると信じています。

子育てに正解はありませんが、子どもの心を一番に考えることが、親としてできる最も大切なことだと改めて感じています。

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