中学生の娘が家で勉強しない…支援センターを活用して気づいたこと

子ども

中学2年生の長女が、1学期期末試験を終えました。

前回の中間試験では、気持ちや体調の波もあって、受けられたのは7教科のうち4教科でした。

その時の娘は、頑張りたい気持ちはあっても「行かない」と何度も口にしていて、正直、親としても葛藤の多い時期でした。

けれど今回の期末試験では、「全部の教科を受ける」と娘から言ってきたんです。

その一言に、私は小さな希望の光を見たような気がしました。

もしかしたら、まだ不安はあっても、前に進もうとする意志が少しずつ芽生えてきているのかもしれません。

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我が家の娘たちは2人とも繊細さん
・中2の長女 
  教育支援センターへは楽しく通っています
  小5から行き渋り現在中学校へはほとんど行けていません
・小5の次女
  小2から行き渋り小2の3学期から支援級に入級
  原級と支援級を行き来しています

家では勉強しないけど、支援センターでは…

娘は、今は支援センターに通いながら日々を過ごしています。

いわゆる「不登校」とひとくくりにされがちだけれど、家にずっとこもっているわけではなく、自分のペースで外とつながろうとしています。

ただ、家では勉強をしている様子はほとんど見られません。
声をかけても「うん」と言うだけで、実際に机に向かうことはありません。

「支援センターでお友達と勉強した」というので、娘なりに少しずつがんばっているようです。
環境が変われば、少しだけ気持ちも切り替えられる――そんな姿に、こちらも励まされています。

勉強のやり方がわからない…本人のつまずきに気づく

娘はよく「わからない」と言います。

わからないというのは何がわからないのか、内容が分からないのか、わからないことがわからないのか、言葉の意味についてよく考えてみました。

内容が分からないというのももちろんありますが、わからないがわからない、やり方がわからないという意味でした。

勉強に取り組めないのは、意欲がないからではなく、“どう始めたらいいかわからない”という状態だったんです。

私たちはつい、「とにかくやればいい」と思ってしまいがちですが、やり方や手順が見えなければ、最初の一歩が踏み出せないのは当然のことですよね。

わが家で試しているサポート方法

ある日、支援センターに塾に通っているお友達の影響で、「塾に行きたい」と言い出したんです。

「ついにやる気が出てきた」と嬉しくなりましたが、娘は知らない人にいきなり教わることに抵抗があるし、塾の宿題がやり切れるのか、家でほとんど勉強しない娘に合うかどうかわからない。

塾に通うことは少しハードルが高く感じたので一旦保留にし、娘のペースで取り組めるように、いくつか工夫を取り入れてみることにしました。

✔ 英語は家庭教師をお願いすることにしました

支援センターに来ている先生が英語の家庭教師をされているとのことで、その先生に、週に1回来ていただくことにしました。

知っている先生ということが、大きな決め手でした。

娘のペースに合わせて進めてくださるので、とても助かっています。

娘は対面で「一緒にやってくれる人」がいると、安心して取り組めるようで、楽しそうに教わっています。

1人では手をつけられないことも、優しく寄り添ってくれる大人が隣にいることで、少しずつ進めるようになるのかもしれません。

✔ 支援センターを併用する

私の住んでいる市内には、今通っている支援センター以外にもいくつか支援センターがあり、学習支援や進路相談をしてくれる支援センターが一昨年にできました。

支援センターの先生から紹介していただいてからずっと気になっていて、先日ついに見学に行ってきました。

学習支援は個別指導をしていただけるとのことで、テストに向けての学習もできる。

わからないことがあるときに教えてもらえるのが、うれしいですね。

進路相談は、入試の面接対策もしてくださるというので、上手に活用していけたらと思いました。

普段は3〜5人が利用しているとのことで、静かで勉強しやすい環境というのが、今の支援センターと大きな違いで嬉しいポイント。

また自分で学習計画を立てるので、それぞれのペースでできるというところが娘に合っていると感じました。

娘も「行ってみようかな」と前向きになっているので、後日体験を申し込もうと思っています。

今の支援センターと併用が可能で、午前中は学習支援の方で午後はいつもの支援センターへ行ったり、曜日ごとに使い分けることもできるので、勉強したり息抜きしたりうまく活用できそうです。

✔ 提案は「そっと置く」「そっと投げる」スタンス

「こういうふうにやってみたら?」「こっちのほうが効率いいよ」
つい口を出したくなることもありますが、それが逆にプレッシャーになってしまうことも。

直接伝えた方がわかりやすい時もありますが、本人が「やってみようかな」と思えるタイミングを待つスタンスに変えました。

リビングのテーブルに、使いやすそうなノートやペンをそっと置いておくだけでも十分だと感じています。

きっかけやヒントを伝えても、それを受け取るのか、受け取ってどうするのかは娘次第。

中学2年生になり考え方も大人になってきているので、私は一歩下がって、きっかけボールだけ適度に投げていこうと思います。

このやり方が娘に合っているかはまだわかりませんが、様子を見ながらいろいろな方法を試していきます。

「全部の教科を受ける」その気持ちこそ宝物

期末試験に向けて、完璧に準備ができたわけではありません。
むしろ、わからないところはたくさんあるし、勉強時間だって十分とは言えません。

そんな中でも娘が「全教科受ける」と言えたことが、今のわが家にとっては大きな前進です。

その一言の裏には、「できるか分からないけど、挑戦してみたい」という小さな決意と、「前に進みたい」という希望があるように思います。

結局のところ、体調不良で全教科は受けられませんでしたが、娘の気持ちに変化があったこと、心が元気になってきたことがわかって、成長を感じて嬉しかったです。

親ができるのは環境を整えて待つことかもしれない

正直に言えば、「家で少しは勉強してほしい」「試験前なんだから…」と思ってしまう気持ちもまだあります。

でも、本人が安心して取り組める場所や関係性のなかで、少しずつ前向きな気持ちが育っているなら、それを何よりも大切にしていきたいと思っています。

親にできるのは、「どうしてやらないの?」と責めることではなく、「どうしたらやれるかな?」を一緒に探してあげることなのかもしれません。

おわりに|不安の中にも、小さな光を見つけながら

「うちの子、家で全然勉強しないんです」
「試験前なのに何もしない…」

そんな悩みを抱えている親御さんは、きっと少なくないと思います。
もしかしたらそれは「やる気がない」のではなく、「どうしたらいいのかわからない」「心がまだ整っていない」というサインかもしれません。

私もまだまだ試行錯誤の毎日ですが、子どもの内側にある“やりたい気持ち”を信じて、支援センターや家庭教師など、「ひとりじゃない」と感じられる環境を整えながら、見守っていきたいと思います。

もし同じように悩んでいる方がいたら、あなたはひとりじゃないということを、どうか忘れないでくださいね。

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